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さくま診療所 北加賀屋 内科 糖尿病内科 糖尿病 大阪市

〒559-0022 大阪府大阪市住之江区緑木1丁目1-35 植田マンション1F

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糖尿病内科 diabetes-medicine

糖尿病内科の診療について

糖尿病外来

 

当院では、糖尿病専門医が丁寧に患者様のお話を伺い、一緒に診療方針を決めていきます。
できるだけストレス無く治療を続けられるように患者様に合った指導を致します。 健診で血糖値が高めといわれた方、家族に糖尿病の人がいるので心配な方、気になる症状のある方など「糖尿病かもしれない」と心配な方はお気軽にご相談ください。
また、すでに糖尿病の治療中で、糖尿病のコントロールがうまくいかない方や低血糖に不安を感じでいる方、自覚症状がないので治療をやめようかと考えている方、その他糖尿病についてお悩みの方もどうぞご相談下さい。
専門医の立場からアドバイスをさせて頂きます。

 

糖尿病の主な症状

 

糖尿病の主に下記のような症状が見られます。
但し、糖尿病の初期段階はほとんど自覚症状がなく、気づいた時には症状が進んでしまっていることが少なくありません。
早い段階で、専門医を受診して頂くと、合併症の予防が期待できます。心配な方はまずご相談ください。

 

 

症状

のどがとても渇く/手足がしびれる/全身がだるい、疲れやすい/尿の量や回数が多い/視力が落ちた気がする/体重が急激に減った/糖尿病と肥満

 

 

肥満になると血糖を処理する力が阻害され、糖尿病を発症するリスクが高まります。 当院では患者様ひとりひとりの体質や生活習慣に合わせたダイエットプログラムをご提案しています。メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防・改善をしたい方、健康的に痩せたい方はどうぞご相談下さい。

 

糖尿病専用サイトを公開しております。どうぞこちらをご覧ください。(ダイエット外来についてもこちらをご覧ください)

こんにちは、こちらのページでは糖尿病専門医から当院で処方する糖尿病のお薬のうち内服薬(のみ薬)についてお話していこうと思います。

 

のみ薬が効果があるのは、主に2型糖尿病の場合ですので、まず、2型糖尿病になぜなるのかを考えてみましょう。

 

糖尿病と診断された方は「おしっこに糖が下りているから糖尿病です」と言われたわけではないと思います。糖尿病の診断は血液検査で血糖値や血糖の指標(ヘモグロビンA1cなど)を測定して行います。 つまり、血液中の糖(グルコース)の量が多いですよ、という状態を糖尿病と診断しているわけです。

 

ではなぜ血液中に糖が増えるのか。私たちは食事をします。食事をすると、たべものに含まれる糖がからだに吸収され、エネルギーとして使われます。
糖がエネルギーとして吸収されるときに、大切なはたらきをしているのがインスリンというホルモンです。
このインスリンですが、人間の体のなかでほぼ唯一血糖を下げるはたらきをもつホルモンです。すい臓のβ細胞というところから出ています。
つまり、インスリンのはたらきが悪くなると、糖がちゃんと体に吸収されなくなり、血糖が上がる、のです。

 

インスリンのはたらきが悪くなる理由は大きくふたつに分けられます。

 

①インスリンの量が減っている

これは、加齢や体質により、すい臓のβ細胞が弱ってきて、糖を吸収するのにじゅうぶんなインスリンをつくったり、出したりできなくなっている状態です。
糖尿病で食事療法をするのは、少なくなっているインスリンでも足りる程度の食事量にしましょう、ということを目的にしています。

 

②インスリンの効きが悪くなっている

インスリンの量は足りているのに、100%のはたらきができていない状態です。これをインスリン抵抗性、といいます。
肥満や、病気やケガなどのストレス、そして、いったん血糖が上がってしまって高血糖の状態が続いた状態などはインスリン抵抗性を高め、インスリンはじゅうぶん出ているのにうまくはたらいていない状態となります。
運動療法はインスリン抵抗性を改善するため、積極的に運動をしましょう、と言われるわけです。
糖尿病を発症されている方は両方の要因を持たれる方が多くいらっしゃいます。

 

①②ながながと説明してきましたが、糖尿病のお薬は主に
①インスリンの量が少ない←インスリンの量を増やすもの
②インスリンの効きが悪い←インスリンの効きを良くするもの
③その他
に分けられます。

 

2型糖尿病を治療する際は、このはたらきのちがうお薬を少しずつはじめて、効果が足りない場合にはまたちがった系統のお薬を追加する、ということになります。
お薬が増えるのが嫌やー、と言われることもあり、できるだけ少ない種類、量のお薬で血糖値が下がるに越したことはないのですが、必要な場合は、はたらきの違うお薬を併用した方が効果的な治療が可能となるのです。

 

それでは、次からいろいろなお薬について説明していきます。糖尿病治療薬のスター達について、ぜひプロフィールを見てみてくださいね。

 

①インリンの量を増やすお薬

 

☆SU薬☆(えすゆーやく、スルホニル尿素薬)
アマリール® グリミクロン® ダオニール® など

 

すい臓にはたらきかけて、インスリンの分泌をうながすお薬です。
のみ薬の血糖降下薬としては、もっとも古株です。
すい臓のはたらきが比較的よい方、また、インスリン抵抗性が少ない方(やせ型など)がよい適応となります。
副作用として注意しないといけないのは低血糖です。いつもより食事の量が少なかった時、忙しくて食事をとれなかった時など、血糖が下がりすぎる可能性が高まるので、きちんと食事をとることが大切です。
また、SU薬はその他のお薬との併用が可能です。ただし、胎児への安全性は保証されていないため、妊婦さんには使えません。

 

どんな人とも相性がよく、主役級のはたらきをする二枚目ベテラン俳優、といったところでしょうか。

 

☆速効型インスリン分泌促進薬☆(そっこうがたいんすりんぶんぴつそくしん薬)
グルファスト® スターシス® ファスティック® など

 

SU薬と同様、すい臓にはたらきかけて、インスリンの分泌をうながすお薬です。
SU薬との大きな違いは、効き目があらわれるのが早く、効いている時間が短いことです。そのため、食直前に内服します。お箸を持ったら忘れずのんでくださいね、とご説明しています。
1999年に最初のお薬が発売された、比較的新顔のお薬になります。
SU薬で低血糖になってしまう方や、低血糖が自覚しにくい高齢者の方、また空腹時血糖は低いが食後に高血糖になってしまう方などがよい適応となります。
副作用としてはSU薬と同様低血糖がありますが、作用時間が短いため、頻度は少ないです。
妊婦さんには使えません。透析を受けている方には使えない種類があります。

 

使い勝手のよい2世俳優といったところでしょうか、ただし、親御さんよりは押しが弱いイメージです。

 

☆DPP‐4阻害薬☆(でぃーぴーぴーふぉーそがい薬)
グラクティブ® ジャヌビア® エクア® ネシーナ® トラゼンタ®  スイニー® オングリザ®

 

インスリンの分泌経路にはたらいて、血糖が高い時にインスリンの分泌を促進するお薬です。
2009年に最初のお薬が発売された、新しいお薬です。
血糖が高い時によく働き、血糖が低い時は効きすぎないため低血糖になりにくいという器用な効き方をします。
DPP‐4阻害剤を単剤で使った場合は低血糖は起こりにくく、また、体重も増えにくいという特徴があり、またわたしたちアジア人により有効であると報告されているため、各社がこぞって開発し、現在上記7種類が発売されています。
ただし、副作用としてSU薬との併用で重い低血糖を起こすことがあり、SU剤を高容量で内服されている場合はSU剤の減量を検討するなどの対応が必要です。
透析を受けている方には使えない種類があります。
華々しく登場した実力派若手俳優という感じでしょうか、発売当初、SU薬との併用で重篤な低血糖が起こるという報告があったため注意が必要ですが、その点を補って余りある効果が期待できる人気者です。

 

②インスリンの効きを良くするお薬

 

☆ビグアナイド薬☆(びぐあないど薬、BG薬)
メトグルコ®メデット® グリコラン® など

 

インスリンの効きをよくして、血糖を下げるお薬です。
インスリンを増やす作用はありません。
1961年に最初のお薬が発売された、糖尿病治療薬のなかでSU剤に次いで古いお薬です。実力は今なお 折り紙つきで、SU薬と同等かそれ以上の血糖降下作用があります。低血糖も起こしにくく、昔からたくさん使われているので安全性にすぐれ、しかも値段が安く、体重も増えにくいと2型糖尿病薬としては理想的だと言われています。投与量を増やすにつれて作用も増強する特徴があります。
副作用としてはおなかの症状が比較的多く、下痢、吐き気、食欲不振、腹痛 などがあります。この症状はお薬を飲み始めて早期、だいたい6週間以内に起こることが多いです。乳酸アシドーシスという体のバランスが狂ってしまう副作用を避けるために重い腎障害のある方、アルコールをたくさん飲んだ状態、脱水の方は内服できません。
また、75歳以上の方が新たにビグアナイド薬を開始することも原則としてはありません。

 

安定感のある骨太ベテラン俳優といった感じでしょうか。糖尿病治療ではSU薬とビグアナイド薬を併用する機会が多くあります。2大スターがそろって治療を助けてくれると考えると、内服薬の併用療法の有効さがイメージしやすいかと思います。

 

☆チアゾリジン薬☆(ちあぞりじん薬、TZD薬)
アクトス®

 

主に筋肉や肝臓ではたらいてインスリンの効きを良くするお薬です。
1997年に最初のお薬が発売され、現在は上記のアクトス®というお薬のみが日本国内で認可されています。
インスリン抵抗性が疑われる方、具体的には肥満や内臓脂肪が多い方により効果が期待できます。
アクトス®単剤で低血糖になる頻度は低いです。
アクトス®により血糖がよく下がった場合に体重増加をきたす場合があります。副作用として特徴的なものに浮腫(むくみ)があります。特にインスリンを併用されている方や女性の方で認められることが多いです。このむくみは体に水分がたまる種類のむくみで、心臓に負担をかけることがあるため心不全の方は内服できません。
2010年にアクトス®が膀胱癌の発生リスクを1.2倍増加させる傾向があるという報告があり、わが国で一般に投与前に膀胱癌発症リスクについて説明し、内服中は定期的に尿検査などを行うなどで慎重に投与の可否を判断することになっています。
なかなか癖のあるお薬ですが、他に代わりとなるはたらきのお薬がなく、適切に使用すれば確実な血糖効果作用があります。

 

さしずめ、少し癖のある個性派舞台俳優というところでしょうか。

 

③その他のお薬

その他のお薬ではインスリンに関わらず血糖を下げるお薬を紹介していきます。インスリンには関わりませんが、いい仕事をするお薬ばかりです。

 

☆α-グルコシダーゼ阻害薬☆(あるふぁぐるこしだーぜそがい薬、α-GI薬)
ベイスン®セイブル® グルコバイ®

 

このお薬は、食後の急激な血糖上昇を抑えるお薬です。たべものからの糖のほとんどは小腸で分解され、吸収されて血の中に入りますが、その分解をゆっくりにして、食後の急激な血糖の上昇を抑えるというしくみではたらきます。
1993年に最初のお薬が発売になった、3番目の血糖降下薬です。
α-GIは単剤で使う場合、初期、軽症の糖尿病の方がよい適応になります。単剤投与で低血糖を起こすことはまれです。また、インスリン分泌が枯渇している1型糖尿病の方も内服することができます。
のむタイミングが早すぎるとじゅうぶんな効果が得られないので、このお薬も通常食事の直前に内服します。
副作用としては、消化器症状、腹部膨満感(おなかの張った感じ)、放屁、下痢や便秘などが比較的高頻度にみられます。ですからおなかの手術をしたことがある方、腸閉そくになったことがある方には注意が必要です。
他のお薬と併用して低血糖になってしまった場合、お砂糖(ショ糖)を内服しても分解吸収されるまでに時間がかかってしまうため、α-GIを内服中の方には低血糖の際にブドウ糖(分解された型の糖)を摂っていただくことが大切です。

 

いぶし銀のような、気づけばいろんな場面で見かける名脇役のようなお薬です。

 

☆SGLT2阻害薬☆(えすじーえるてぃーつーそがい薬)
スーグラ® フォシーガ® アプルウェイ® など

 

このお薬は2014年に発売になったばかりの、まったく新しい血糖降下薬です。
腎臓にはたらいて、糖をおしっこから外へ出すというはたらきで血糖を下げます。
糖尿病の方で、尿検査をすると糖が出ているといわれる場合の糖は血のなかであふれた糖が尿にもれ出るイメージですが、このお薬は本来腎臓から血中に再吸収される予定であった糖をおしっこの中に排出するというはたらきで、結果、おしっこの中に大量の糖が出ます。
高齢ではないちょっとぽっちゃりした男性がよい適応であろうと言われています。まだ 新しいお薬で、副作用には尿路感染 症や低血糖、おしっこの量が増えることによる脱水、発疹などがあげられています。このお薬はまだまだ効果、副作用ともに未知数ですが、慎重に適切な使い方をすることで糖尿病治療に新たな展開が見込める可能性を秘めています。

 

鳴り物入りで登場したルーキーといった位置づけでしょうか、これから大物になっていくのか慎重に見守っていきたい存在です。

 

以上、2型糖尿病の内服治療薬について私見を交えてご紹介させていただきました。
糖尿病について知り、 ご自身が飲まれているお薬はどんなお薬か知っていただくことでみなさまの治療の一助となれば幸いです。

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